一般社団法人SRHR Japan

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IPPF事務局長アルバロ・ベルメホ氏とのミーティングに池田裕美枝が参加

4月24日、都内某所にてIPPF事務局長アルバロ・ベルメホ氏、IPPF東・東南アジア大洋州事務所長福田友子氏、IPPF本部チーフ戦略連携開発(東南アジア)谷口百合氏を囲んで、日本のSRHR活動家6名が集うランチミーティングに参加しました。

まず日本国内の現状をシェア。日本市民からは、SRHRの普及や実現を願う声が大きくなってきているけれど、政治がなかなか変わらない。という現状をシェアし、そんな中で経口中絶薬が先日認可承認されたことを確認しました。

IPPF側からは、世界の状況は変化していて、途上国のみならず、先進国も各地で保守派が勢力を増し、人権や女性の選択を奪おうとする力が大きくなっていることを確認しました。

その後、IPPFからの新戦略が伝えられました。これまで通り、途上国での支援も継続するけれど、あらゆるSOGIのアライとして、ジェンダー平等、性の健康と楽しみ、人権を中心としたケアを推し進めること。移民や障がいを持ったひと、暴力や貧困にさらされている人など、周辺化された人たちを取り残さないために、社会活動も積極的に支援すること。そのために、各国の取り組みをシェアし、国を超えて励まし合って行けるようにIPPFは支援します、とのことでした。

SRHR Japanからは、日本は外来の概念は一旦土着文化に寄せて変化させてからしか飲み込めないという文化があること、「いま、ここ」にのみ焦点をあてるばかりで全体のグランドデザインを描くのが苦手なことをお伝えしました。それでも、ローカルな支援者ネットワークは個々を元気にするし、孤立した状況の女性につながりをつくる社会的資源は何より有効で、また、社会的困難な状況に置かれたひともからだにフォーカスしてみんなで話し合おうとする取り組みは、やる価値があることなども報告しました。

集まった日本の活動家は、日本の政治や社会がなかなか動かないこと、SRHRに関することが全額自己負担で、若いひとがのびのび生きられない困窮した状況があることに、正直若干疲弊気味でした。しかし、IPPFから他国の取り組みをいくつか伺い、ちょっと元気になりました。例えばソロモン諸島が10〜20代の女性が中心に政治を動かしてSRHRを推し進めたこと、そのことについて、高齢男性である政治家もこの島の未来を担う若い人が望むとおりにするのが一番いいと納得していること。スペインは2008年ごろ以降のたったの十数年で、LGBQIの権利も包括的性教育も随分進んで、すっかり変わったこと。フランスも女性の権利を拡大して避妊へのアクセスも良くして出生率を伸ばしていることなど。お隣の韓国も頑張っているよ!と。SRHRをみんなの手に。がんばりましょう。